[小ネタ]macOSでのAWS CLI のインストール先はどちらにしますか
はじめに
やまとです。
macOS環境でAWS CLI をGUIでインストールする方法には複数の選択肢があり、それぞれの環境や要件に応じて最適な選択が求められます。
その方法には
- 「コンピュータのすべてのユーザ用にインストールする」
- 「自分専用にインストールする」
- 「特定のディスクにインストールする」
の3種類のオプションがあります。
今回はそれぞれの方法がどのようなユースケースに適しているか、メリットやデメリットを整理してみました。
なお、今回は最新バージョンであるAWS CLI v2 をインストールしました。
AWS CLI のインストール方法
1. コンピュータのすべてのユーザ用にインストールする
こちらを選択すると、AWS CLI はシステム全体にインストールされ、コンピュータのすべてのユーザーがAWS CLI を利用できるようになります。
- ユースケース:
- 企業や教育機関などで、複数のユーザーが同じマシンを利用する環境
- サーバや複数ユーザーが共同で利用するために設置されたコンピュータのような共有のワークスペース
- メリット:
- マシン内のすべてのユーザーがAWS CLI を利用可能
- 一度のインストールで済むため、管理が簡単
- デメリット:
- インストール時に管理者権限が必要
- すべてのユーザーが同じバージョンを使用するため、バージョン管理が難しい
2. 自分専用にインストールする
こちらを選択すると、AWS CLIは現在ログインしているユーザーのアカウントにのみインストールされます。
- ユースケース:
- 個人の開発環境や検証用の環境
- 管理者権限がないユーザー
- AWS CLI のバージョンを個別に管理したい場合
- メリット:
- 管理者権限が不要な場合がある
- ユーザーごとに異なるバージョンをインストール可能
- デメリット:
- コンピュータ内の他のユーザーが同じようにAWS CLI を使用する場合には、個別にインストールが必要
- システム全体の一貫性が失われる可能性
3. 特定のディスクにインストールする
このオプションを選択すると、AWS CLI を特定のディスクやドライブにインストールすることができます。
- ユースケース:
- 特定のストレージ管理やパフォーマンス要件がある場合
- 複数のドライブを持つシステムで、特定のドライブにインストールしたい場合
- メリット:
- ストレージの最適化や管理がしやすい
- 特定のディスクのパフォーマンスを最大限に活用できる
- デメリット:
- 管理者権限が必要な場合がある
- インストール先のディスクが取り外されるとアクセスできなくなるリスクがある
まとめ
- 企業の共有マシンや教育機関では「すべてのユーザ用にインストールする」が便利
- 個人の開発や検証用の環境や管理者権限がない場合には「自分専用にインストールする」が便利
- 特定のストレージ管理やパフォーマンス要件がある場合には「特定のディスクにインストールする」が便利
最後に
AWS CLI のインストール先にどのオプションを選ぶかは、ご自身の利用環境や要件に依存します。是非、環境や要件に応じた最適なオプションを選択し、AWS CLI を活用して効率的なクラウド管理を行ってみてください。
またLinuxやWindowsでのAWS CLI のインストール方法や以前にAWS CLI v1 をインストールした場合の最新バージョンへの移行は公式ドキュメントをご確認ください。
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